配管内カメラ調査の報告書を受け取ったら、映像や写真に写っている状態だけでなく、「どこを、どこまで確認したのか」を先に確かめます。撮影できた区間と確認できなかった区間を分けることで、報告書から判断できることの範囲が明確になります。
東和エンジニアリングは、内視鏡による配管内カメラ調査に対応しています。この記事では、調査後の報告内容を管理者が整理し、追加確認や改修の相談につなげるための項目をまとめます。
最初に、撮影位置と確認範囲を確かめる
同じ建物でも、棟、階、系統、配管の種類によって確認した場所は異なります。報告書を見るときは、写真や映像が建物のどの位置に対応するのかを、図面や調査時の記録と照らし合わせます。
| 確認する項目 | 報告書や調査担当者へ確認する内容 |
|---|---|
| 撮影した位置 | 棟、階、系統、設備、カメラを入れた場所はどこか。 |
| 確認した配管 | 給水管・排水管など、どの配管を確認したものか。 |
| 確認できた範囲 | どの位置からどの位置まで確認できたか。写真や映像の順序と位置を対応させられるか。 |
| 確認できなかった区間 | 未確認の場所はどこか。報告書上で確認済みの範囲と区別されているか。 |
| 調査時の所見 | どの位置について、どのような状態が記録されているか。 |
| 次に確認すること | 改修方法を検討する前に、追加で確認する場所や資料があるか。 |
報告書の形式や記載項目は調査ごとに異なります。必要な情報が見当たらない場合は、写真だけから位置や範囲を推測せず、調査担当者へ確認します。
写真・映像と所見を対応させる
写真や映像に説明が付いている場合は、撮影位置、記録された状態、所見が対応しているかを確認します。複数の箇所が掲載されているときは、それぞれを同じ場所の記録として混同しないように整理しましょう。
- 写真・映像
- どの配管の、どの位置を撮影したものかを確認します。
- 記録された状態
- 画像で確認された内容が、どの区間についての記録かを確かめます。
- 調査担当者の所見
- 画像から確認した内容と、その説明や判断を分けて読みます。
- 改修に関する提案
- 提案の対象となる配管と、その根拠として参照された調査箇所を確認します。
内視鏡カメラ調査は、外から見えない管内の老朽化や勾配不良などを確認する方法です。ただし、撮影した映像だけで未確認区間を含む配管全体の状態や寿命が確定するとは限りません。
未確認区間を、確認済みとして扱わない
報告書に写っていない区間がある場合は、その場所を「異常なし」と読み替えず、未確認として残します。管理者側の整理表にも、確認済み・未確認・追加確認が必要な箇所を分けて記録します。
| 区分 | 記録する内容 |
|---|---|
| 確認済み | 撮影位置、確認できた区間、報告された所見。 |
| 未確認 | 確認できていない区間と、その位置。 |
| 資料で照合 | 図面、修繕履歴、過去の調査記録と照らし合わせる事項。 |
| 追加で質問 | 追加確認の要否、確認する担当者、次の回答予定。 |
未確認区間があることだけで改修方法を決めず、今回の調査目的と、判断に必要な範囲をあらためて確認します。
改修方法を決める前に、次の確認事項をそろえる
調査結果を更新工事や更生工事の検討につなげるときは、報告書の所見だけでなく、建物の構造、配管の状態、工事の対象範囲などを確認します。相談前には、次の項目をまとめておくと、確認したい内容を共有しやすくなります。
- 調査の目的と、今回確認したかった配管
- 撮影できた位置と確認できた範囲
- 報告された所見と、それに対応する写真・映像
- 確認できなかった区間
- 手元にある図面、修繕履歴、過去の調査記録
- 追加確認が必要な事項と、その確認先
- 改修案を検討する際に対象とする配管の範囲
更新・更生のどちらを選ぶかは、工法名だけで決めず、調査で分かったことと未確認事項を分けたうえで検討します。
配管の調査結果と改修について相談する
東和エンジニアリングは、内視鏡による配管内カメラ調査と、給排水管の工事に対応しています。報告書について相談する際は、建物の所在地、調査した配管、確認した範囲、図面や修繕履歴の有無を、分かる範囲でお知らせください。
この記事の出典
東和エンジニアリングの公開事業案内と給排水管老朽度調査の案内をもとに作成しました。各確認表は、管理者が調査範囲と未確認事項を整理するための編集上のチェック項目であり、実際の調査報告書の様式や個別の診断結果を示すものではありません。
